HSK(汉语水平考试)は現行の試験が1級から6級までの6段階で、2021年に公表された新しい基準では9段階になり、2026年7月から実施され、12月13日に全世界で正式に開始されます。中国語を母語としない人の運用能力を測る試験で、世界各地で受験できます。ここでは各級の語彙数と目安、新旧2つの編成の関係、CEFR との対応を、数字の出どころを分けて説明します。
現行の6級試験:レベル一覧
表の語彙数は累計です。その級までに身につけておく語の総数で、その級で新しく増える数ではありません。
| 級 | 累計語彙数 | できることの目安 |
|---|---|---|
| HSK 1級 | 150語 | ごく簡単な語句や文を聞いて話せる。自己紹介、数、時刻、基本的な質問。 |
| HSK 2級 | 300語 | 身近な話題について、短く直接的な文で簡単なやり取りができる。買い物、道案内、1日の予定。 |
| HSK 3級 | 600語 | 生活・学習・仕事の基本的な場面をこなせる。旅行はほぼ自力で足りる。会話が続くようになる級。 |
| HSK 4級 | 1,200語 | 幅広い話題でネイティブと話し、短い記事を読み、テレビの大意がつかめる。中国語で授業を行う学位課程が求める水準として多い。 |
| HSK 5級 | 2,500語 | 新聞や雑誌を読み、映画を見て、構成のある発表ができる。職場でもおおむね対応できる。 |
| HSK 6級 | 5,000語以上 | 長い文章や講義を無理なく理解し、話しても書いても流暢に自分の考えを述べられる。 |
級ごとの差は均等ではありません。1〜3級を合わせて600語ですが、4級だけでその倍になり、5・6級を合わせるとさらにほぼ4倍になります。6つの級を同じ大きさの階段として計画すると、4級で足止めされやすくなります。
合格ラインは各級とも満点の60%です。1・2級は200点満点で120点、3〜6級は300点満点で180点です。
新HSK(HSK 3.0):9段階への移行
新しい基準は3つの段階に分かれた9つの級です。初級が1〜3級、中級が4〜6級、高級が7〜9級で、語彙は全体で約11,000語です。従来の6つの級がなくなるわけではなく、その上に3つの級が加わります。
| 時期 | 何があったか |
|---|---|
| 2021年 | 中国が「中文水平等級標準」を公表。3段階9級、約11,000語。試験ではなく枠組み。 |
| 2022年 | 新基準に沿った HSK 7〜9級の統合試験が始まり、以後その形式で実施されている。 |
| 2025年11月 | 試験大綱が公表され、級ごとの語彙・漢字・文法・課題の一覧が確定。 |
| 2026年1月31日 | 新しい1〜6級の世界一斉パイロット試験。3級以上は口頭試験を筆記に組み合わせて実施。 |
| 2026年7月 | 新基準が発効。1〜6級は切り替えが始まったが、試験会場によっては旧形式の試験も並行して実施されている。 |
| 2026年12月13日 | 新HSK(HSK 3.0)の1〜6級が全世界で正式に開始。申込締切は紙の試験が11月16日、コンピューター試験が12月3日(北京時間24時)。 |
どちらの試験を受けるかは、日付ではなく申込書に書かれた形式で決まります。7〜9級は最初から新基準です。1〜6級は会場と回によって異なるため、申込時に公式サイトに表示される試験名と、受験票を確認してください。
3級以上では、新しい枠組みで口頭試験が必須になります。旧制度では口頭試験(HSKK)は別の任意の試験でした。

語彙数が資料によって違う理由
3種類の数字が出回っていて、多くの記事はどれを引用しているのかを書いていません。すべて累計です。
| 級 | HSK 2.0(現行の試験) | 2021年基準 | 2025年試験大綱 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 150 | 500 | 約300 |
| 2級 | 300 | 1,272 | 約500 |
| 3級 | 600 | 2,245 | 約1,000 |
| 4級 | 1,200 | 3,245 | 約2,000 |
| 5級 | 2,500 | 4,316 | 約3,600 |
| 6級 | 5,000 | 約5,456 | 約5,400 |
| 7〜9級 | — | 約11,092 | 約11,000 |
2021年の基準は初級の設定が急でした。2025年の試験大綱は、初級が難しすぎるという意見を受けて1〜5級の語彙を下げ、上位の級は基準にほぼ近い水準に保っています。3級に2,245語と書いてある記事が間違っているのではなく、試験ではなく枠組みの数字を引用しているのです。
CEFR との対応
HSK には CEFR の等級は印刷されていません。対応表は2つあります。公式の対応は HSK 1級を A1、6級を C2 とします。教師や長く学んでいる人が使う実用的な目安は、上位でおよそ1〜1.5段階低くなります。
| 級 | 語彙数 | 公式の対応 | 実用的な目安 |
|---|---|---|---|
| HSK 1級 | 150語 | A1 | A1 |
| HSK 2級 | 300語 | A2 | A1〜A2 |
| HSK 3級 | 600語 | B1 | A2 |
| HSK 4級 | 1,200語 | B2 | B1 |
| HSK 5級 | 2,500語 | C1 | B1〜B2 |
| HSK 6級 | 5,000語 | C2 | B2〜C1 |
右の列は公式の基準ではなく、教師や学習者の間の実感に近い合意です。学習計画には右の列、書類で CEFR の記入を求められたときは左の列を使ってください。差が出るのは、HSK が決まった語彙表の上で行う多肢選択の試験で、話す力を測らないからです。
履歴書には CEFR の記号ではなく、試験名とスコアを書くのが確実です。例:HSK 5級 245/300、2026年6月。確認でき、争いになりません。
どの級を目指すか
- 旅行や日常会話:現実的な目標は3級です。覚えたフレーズを言うだけの段階から、その場で文を組み立てる段階に変わります。
- 中国語で授業を行う大学・大学院:4級(理工系に多い)か5級(人文・ビジネス系に多い)が一般的です。必ず志望する課程の公表要件を確認してください。
- 中国語の職場で働く:おおむね5〜6級です。
- 話せるようになりたい:筆記の HSK は話す力を測りません。口頭試験は別の HSKK です。話せるようになるのに級を待つ必要はなく、最初の数週間から母語話者と実際にやり取りできます。
日本語話者が気をつける点
- 読解は有利でも、簡体字は別の文字です。「语」「学」のように字形が違う字が多く、書き取りと入力では簡体字を新しく覚える必要があります。
- 同じ字でも意味が違う語があります。「手纸」は中国語ではトイレットペーパー、「勉强」は「無理をする、しぶしぶ」のような意味です。日本語の意味で読むと間違えます。
- 聞き取りと声調は日本語の知識では補えません。HSK の点が伸びにくいのは、たいてい聞き取りです。
GraphChinese では:声調、拼音、筆順、部首は HSK 0 として、知識グラフの一番下に19のトピックがあります。無料の適応型レベル診断はアカウント不要で、829のトピックの中で今どこまで届いているかを示します。
よくある質問
HSK は何級までありますか?
現行の試験は1級から6級までの6段階です。2021年に公表された新しい基準は9段階で、7〜9級が6級の上に加わります。新基準は2026年7月から実施され、12月13日に全世界で正式に開始されます。
HSK 1級の語彙数はいくつですか?
現行の試験(HSK 2.0)では150語です。新しい試験大綱では1級が約300語で、どちらの基準の数字なのかによって値が変わります。
HSK 1級から6級の語彙数を教えてください。
現行の試験では、累計で1級150語、2級300語、3級600語、4級1,200語、5級2,500語、6級5,000語以上です。新しい2025年の試験大綱では約300、500、1,000、2,000、3,600、5,400語です。
新HSKはいつから始まりましたか?
新基準は2026年7月に発効し、2026年12月13日に全世界で正式に開始されます。ただし1〜6級は試験会場や回によって、新旧どちらの形式で実施されているかが異なります。受験する形式は申込書に書かれたものを確認してください。7〜9級は最初から新基準です。
HSK の合格点は何点ですか?
各級とも満点の60%です。1・2級は200点満点で120点、3〜6級は300点満点で180点です。合格は総点で判定され、科目ごとの最低点はありません。
HSK 6級は CEFR のどのレベルですか?
公式の対応では C2 です。ただし多くの教師は実質 B2〜C1 とみなします。HSK は話す力を測らず、合格には60%の得点でよいためです。
旅行や日常会話にはどの級が必要ですか?
3級が現実的な目標です。旅行や日常の場面をほぼ自力でこなせ、会話が続くようになる級です。
